脂肪肝の食事

脂肪肝とは?
肝臓を構成している肝細胞に、脂肪がたまる病気のことです。原因として、肥満・糖尿病・アルコールの飲み過ぎなどがあげられます。生活習慣を修正することによって、脂肪肝を改善することができます。"脂肪肝は肝臓に脂肪がたまる病気なので、食事で脂肪をとらないようにすればよい"と考える人がいますが、肝臓では、脂肪の分解物である脂肪酸からだけでなく、糖質の分解物であるブドウ糖や、アルコールからも脂肪を合成しています。
食事の注意点

@摂取エネルギーを制限します
肥満や糖尿病の程度と脂肪肝の程度は並行するといわれています。エネルギー量を制限し、理想的な体重(標準体重)に近づけましょう。エネルギー量は、標準体重(身長m×身長m×22)×25kcal/日 を目安とします。

A甘いものを制限します
ジュース類や菓子に含まれるショ糖や、果物に多い果糖は、穀類に含まれるでんぷん類に比べ、中性脂肪が肝臓に蓄積しやすい性質をもっています。砂糖をたくさん含む食品は避け、果物は控えめにし、穀類は肥満しない程度にとりましょう。

B脂質は控えます
調理には植物性の油を使用し、1日の使用量は大さじ1杯程度に抑えましょう。脂質は、動物性も植物性も制限しますが、極端な制限は必須脂肪酸の欠乏を生じやすいため、バランスが保てる程度に制限します。

Cたんぱく質の適正な確保
たんぱく質は良質なものを適量補給することが必要です【表1】。たんぱく質のとりすぎも、極端な不足も脂肪肝を悪化させます。

たんぱく質を含む食品 の1日の目安量
魚介類  80g(1切れ)
肉類
60g
1個
豆腐 1/3丁
乳製品 200g

D食物繊維の多い食品は積極的にとります
野菜や海草類やキノコ類は満腹感が得やすく、エネルギーのとりすぎを防ぐため、積極的にとります。

E禁酒が望ましいです
アルコールは肝臓で脂肪に合成されやすく、肝臓に負担をかけるので、禁酒が望ましいでしょう。飲む場合は、【表2】のようなことに気を付けましょう。

【お酒を飲むときの注意】
★ 飲み過ぎない…アルコールの摂取量が増えると、肝臓に脂肪がたまりやすくなるので、1日の飲酒量は日本酒1合相当以下にしましょう。
★ いろいろな種類のお酒を飲むと、全体でどれくらい飲んだか分かりにくく飲み過ぎてしまうため、1から2種類に決めましょう。
★ 急激にアルコールを摂取すると、肝臓に負担がかかるため、ゆっくりと少しずつ飲みましょう。
★ 空腹時にアルコールだけを飲むと、肝臓に負担がかかるため、肉や魚介類や乳製品などのつまみを食べながら飲みましょう。
★ 休肝日を週に2〜3日は設けましょう。