こころの健康 

適応障害
保健管理センター 精神科医 布施泰子
 

 適応障害とは、環境になんらかの変化があった時、その変化についていけず、対処しきれなくなっておこる障害です。

 大学に入学すると、これまでと環境が大きく変わります。入学時だけでなく、大学生活、大学院生活の中で、環境の変化はしばしば訪れます。ですから適応障害の状態になることは珍しくはありません。

 適応障害の症状としては、不安、抑うつ気分、焦燥感、などの精神症状や、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、頭痛、吐き気、などの身体的症状があげられます。このため、日常生活や社会生活に支障が出ます。うつ病と間違われることもありますが、うつ病とちがって、適応障害のもととなった負荷(ストレス)を取り除くことができれば、比較的すみやかに改善します。

 しかし、自分では簡単に負荷を取り除けないことの方が多いと思います。その場合、第三者(大学では、担当の先生や保健管理センターのスタッフ)を交えての環境調整が重要です。

 また、自分がどういう状況にあってどうすれば対処する力を持てるようになるのか、精神療法を通じてわかるようになることも有効です。薬物によって、症状の一部を軽くしてから対処する方がよいこともあります。